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もう少しで学生生活も終わり…

そこで!私が大学で学んだことについて書こうかな…
と思い立ちまして。

私は人種差別、主にアメリカの黒人差別について学び、
それにまつわる映画について卒論を書きまして。

というわけで、それらの映画のことを紹介したいと思います。
まずは言わずと知れた超大作から。


*story*
南北戦争勃発寸前のアメリカ。南部の大富豪の娘にして、絶世の美女スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は、名家の御曹司アシュレー(レスリー・ハワード)に思いを寄せていた。しかし、彼が別の女性と結婚するといううわさを聞いてしまい、嫉妬からとんでもない行動を取ってしまう。



実はスカーレットの乳母役で出演していた黒人女優のハッティ・マクダニエルが、黒人として史上初めてアカデミー賞助演女優賞に輝いていたのです!

この映画が公開されたのは1939年。
まだまだ黒人が虐げられていた時代。

それだけにこの快挙に全米黒人地位向上協会(NAACP)はじめ
世の黒人たちは彼女を褒め称えます。

しかし、それ以降彼女には乳母のイメージが定着し、
それ以外の役はこなくなってしまいました。

それでも乳母役を引き受け続ける彼女に対し、
黒人たちからの非難も生まれ始めてしまいます。

なぜ同じ黒人から非難を受けたか。
それは、世話好きで白人の主人に忠実な黒人の乳母は
白人によって作られた勝手な黒人女優のイメージであり、
そこに一人の人間としての描写は無かったからです。

なぜ彼女は乳母を演じ続けたか。それは…

「黒人の女優には週7ドルで本当のメイドをやるか、
週70ドルでメイドを演じるかしか仕事がないからよ。」

彼女に選択肢はありませんでした。

女優に限らず、全ての黒人俳優は現在のようにスクリーンの中で
自由に個性を発揮することはまだまだなかったのです。



いろいろ書くと収まりつかなくなりそうなので、
今回は一俳優ハッティ・マクダニエルに的を絞ってみました。

黒人の描かれ方に注目してこの映画を観てみると、
また違った見方が出来ると思います。ただの超大作じゃなく。
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こよなく愛す20代のおなごです。
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